友を訪ねる

 正月3日、2年前の農学科・同窓会を開いた時から気になっていた友を訪ねてみようと考えた。
 と云うのも 開催を知らせても一向に返信がなく、やむ無くTEL・してみたら「実は1回倒れてね。暫く入院治療し・・・やっと開放された処だ」と。
 身体は元に戻ったけど遠出は難しい。・・・奥様付き添いで参加すればと進めたが固辞された。話の中で「下呂温泉まで出かけたこともあるしね。」と聞いて誘ってみたのだが。・・・
 年賀状を見て、表書きはさほどでもなかったが、書き足しがかなくぎ流に見え、回復の程度が気になって急に訪問してその程度を確認したくなった。
 そんなことを話していたら、連れ合いがあらかじめ連絡したら・・・と。奥様が大変だそうだ。「私はいやだわ。」・・・しかしお見舞いみたいなもの・・・「これからお見舞いに行きます。」とは云って行かないし・・・翌4日、早めに昼食を済ませ一路稲沢に向かった。ナビをセットして。
 道路地図によると岐阜ー稲沢線を進めばいいことを確認していたが・・・ナビはずれている。ま、自分の感覚で進むかー・・・と笠松方面にハンドルを切った。後で気が付いたのだが東海北陸自動車道が目的地の近くを走っており、一宮ジャンクションの南(?)に位置し、・・・ナビはこれを認識していたらしい。
 途中時間を合わせるため喫茶でしばし時間を潰した後、「実は一宮まで来ているのだが、あなたの顔を急に見たくなってね。お邪魔してもいいかな?」と。
 はじめ女性が出て代わってもらったが、しばし間を置いて、聞き覚えのあるダミ声が・・・「行動に時間が掛かるのかな?」と直感した。そのむね告げると実はね午前中リバビリに行って来て、今帰ったところでね。・・・午後は家に居るから・・・・。
 「それじゃーこれからそちらに向かうよ。カーナビを頼りにね。近くまで行ったらまた電話する。長居する予定は無いから、おかまい無用でね。」
 再び岐阜稲沢ルートを南へ下がった。途中高架橋の下に・・・あ、前にも走った道路だと・・やっと気づいた。東海北陸道の高架であることを。
 高架橋のガードと離れて暫らく行くと右折れのサインが。天池西町の位置から道路の東を想定していたが・・・反対だった。お寺の位置(地図上)から当たりをつけ真裏に車を止め再び電話。今度はお孫さんらしかった。再びかなり間をおいて先ほどのだみ声・・・迎えに行くわ。こちらも当たりをつけた方角にハンドルを切った。結構狭い道だが交通が激しく邪魔するのは性に合わないこともあって。そうこうしていると彼の姿が。・・・左へ歩くので違ったのかなと思ったがやはり右の手だった。
 奥様とも初対面、先ほどの無礼を詫び室内へ・・・何年ぶりかな?