送られてきたカキ

 今日、高校のクラスメート(旧友)から富有柿が送られてきた。名前は分かるが何故送られてきたのか見当がつかない。まさかクラス会欠席の謝礼でもあるまいに。
 そういえば全農時代に乞われてフジコナカイガラムシの防除対策について講演したことがある。
 現地では誰が講師なのかは分からなかったようで、顔を出したらたまたま現地の生産組合長が同君で「おー、あんたなら来なくてもいいよ。」等と冗談を言われたことが思い出される。余りクラス会には出ないほうで一寸迷ったがそれはそれ3年間机を並べた仲、暫くしてで互いに認知できた。しかしその時のお礼としては時間が経ちすぎている。
 とにかく、開けてみれば送付の理由でも分かるのではと思い開封してみた。カキを生産する上でカイガラムシは問題害虫らしく・・・「樹幹塗布による防除効果はてきめんでした。云々と添え書きがあり、生産されたカキを賞味してください。と
 すっかり忘れていた。そういえば旧友の葬儀の際「相変わらずカイガラムシで困っている。聞くところによると樹幹塗布でよく効く農薬が有るとか?教えてくれないか。」と相談を掛けられたっけ。福岡の試験結果をインターネットで調べ送ったことを思い出した。
 ただ、「これからも新しい情報があったら教えてください。」のくだりは戴けない。なんとなれば1年前現役から離れ、情報の糸はいまや断絶しているから。礼状にそのことに触れ、「問題があれば具体的に問い合わせて下さい。インターネットその他の情報を調べお答えできるよう努力します。」と。
 とにかく遠慮なく銘果を戴くことにした。